「西神そごうは今もある?」「閉店したあと、建物は何になったの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。西神中央駅前で長く親しまれたそごう西神店は、2020年8月31日に営業を終了しています。
現在、同じ建物では商業施設「エキソアレ西神中央」が営業しています。この記事では、西神そごうの閉店時期と理由、跡地の変化、現在の主な店舗、旧そごうとの違い、アクセスや駐車場までまとめます。
西神そごうは現在「エキソアレ西神中央」になっている

結論からいうと、一般に「西神そごう」と呼ばれていた「そごう西神店」はすでに閉店しており、現在は同じ建物で「エキソアレ西神中央」が営業しています。建物がなくなったわけではなく、百貨店から専門店中心のショッピングセンターへ形を変えたと考えるとわかりやすいです。
そごう西神店は2020年8月31日に閉店
そごう西神店は1990年10月に開業し、西神ニュータウンの発展とともに地域の買い物拠点として親しまれてきました。神戸市営地下鉄の西神中央駅に隣接し、食料品や衣料品、贈答品、レストランなどを一つの建物で利用できる百貨店でした。
しかし、そごう・西武は2019年10月に西神店を含む複数店舗の営業終了を発表し、西神店は2020年8月31日に閉店しました。そごう・西武の営業終了等に関する発表では、経済環境の変化や業態間競争の激化が続くなか、営業不振に歯止めがかからず、業績改善を見通すことが難しいと判断したことが説明されています。
閉店後は一度「西神中央駅ショッピングセンター」として一部営業
そごうが閉店したあと、建物全体が長期間空いたままになったわけではありません。双日が施設運営を担い、2020年12月4日から「西神中央駅ショッピングセンター」として1階と5階の一部を臨時開業しました。
1階の食品売場と5階の飲食店を中心に営業をつなぎながら、全館の再構成が進められました。西神中央駅前で日常的に食品を買う人や食事をする人にとって、最低限の買い物機能を途切れさせにくい形が選ばれたといえます。
2022年4月1日にエキソアレ西神中央として全館開業
2022年4月1日、施設名を「エキソアレ西神中央」に変更して全館開業しました。「エキ」は駅、「ソアレ」は太陽を意味する言葉を組み合わせた名称で、西神中央駅前の暮らしの目印になることを意識したネーミングです。
双日の発表によると、開業時から無印良品やニトリ、TSUTAYA BOOKSTOREなどが入り、百貨店時代とは違う専門店型の施設へ変わりました。現在、西神そごうを探して現地へ行く場合は「エキソアレ西神中央」を目印にすれば同じ場所に着きます。
| 時期 | 主な動き |
|---|---|
| 1990年10月 | そごう西神店が開業 |
| 2020年8月31日 | そごう西神店が営業終了 |
| 2020年12月4日 | 西神中央駅ショッピングセンターとして一部フロアを臨時開業 |
| 2022年4月1日 | エキソアレ西神中央として全館開業 |
| 2025年 | 1階食物販フロアを中心に段階的なリニューアルを実施 |
| 2026年 | 屋上階の室内遊園地など新しい店舗も加わり営業継続 |
西神そごうが閉店した理由は売上不振と競争環境の変化

閉店理由を「コロナで閉店した」と考える人もいるかもしれませんが、閉店方針が発表されたのは2019年10月です。新型コロナウイルスの影響が本格化する前に決まっていたため、閉店の中心的な理由は別にあります。
そごう・西武は「営業不振に歯止めがかからない」と説明
そごう・西武は営業終了の発表資料で、経済環境の変化や業態間競争の激化を挙げています。店舗への投資や運営効率化を進めても営業不振に歯止めがかからず、現状のままでは改善を見通しにくいと判断したとしています。
これは西神店だけの問題として発表されたものではなく、西武大津店、西武岡崎店、そごう徳島店、そごう川口店など複数店舗を含む事業構造改革の一環でした。西神店もその対象になった形です。
ピーク時と比べると売上規模が縮小していた
そごう・西武の発表資料では、そごう西神店の売上高はピークの1996年2月期に257億円、2019年2月期には約111億円でした。一方、近年は大型商業施設や専門店、インターネット通販など買い物先の選択肢が増え、百貨店を取り巻く環境は大きく変化しました。
特に郊外型の百貨店は、毎日の買い物ではスーパーやショッピングモールと競い、衣料品や生活雑貨では専門店やネット通販とも競う必要があります。百貨店ならではの売場を維持しながら幅広い商品をそろえる運営は、売上が落ちたときに負担が大きくなりやすい面があります。
閉店は突然の建物撤去ではなく、施設の業態転換につながった
そごうの閉店後、神戸市は建物の後継事業者を公募し、双日が運営を引き継ぎました。注目したいのは、駅前の大型建物を壊して一から造り直すのではなく、既存施設を活用しながらショッピングセンターへ転換したことです。
そのため、西神中央駅前の大きな建物や駅との近さは維持しつつ、中身は百貨店の一括売場から専門店の集合体へ変わりました。「西神そごうがなくなって買い物施設もなくなった」という状態ではない点は、現在の状況を理解するうえで大切です。
エキソアレ西神中央の現在の店舗をフロア別に見る

エキソアレ西神中央は、食品、日用品、家具、書籍、飲食、サービスまで幅広い店が入るショッピングセンターです。店舗の入れ替えはありますが、2026年9月時点の公式ショップリストを見ると、1階の食品フロアが特に充実しています。
1階は食品・惣菜・菓子が中心で、百貨店時代の需要を受け継ぐ
1階には食品スーパーのパントリー、カルディコーヒーファーム、DONQ、神戸珈琲物語などがあり、普段使いの食品からパン、惣菜まで選べます。加えて、モロゾフ、ゴンチャロフ、ケーニヒス クローネ、御座候、ゴディバ、アンリ・シャルパンティエなど菓子店も並びます。
2025年には1階食物販フロアを中心にリニューアルが行われ、カルディコーヒーファームなどの新規店舗や改装店舗が加わりました。運営側も「百貨店の歴史を継承する1F食物販フロア」と位置づけており、単なるスーパーだけではなく、手土産や贈り物を選びやすい構成が残されています。
昔の西神そごうで「地下や食品売場でお菓子や進物を買っていた」という人は、まず1階を確認すると現在の施設の特徴がつかみやすいです。
2階から4階は日用品・家具・書籍など専門店が中心
2階には無印良品、アインズ&トルペ、LAKOLE、OWNDAYS、エクセルシオールカフェなどがあります。衣料品や生活雑貨、コスメ、メガネ、カフェといった、日常的に利用しやすい店がまとまっています。
3階はニトリが中心で、家具やインテリアを探しやすいフロアです。4階にはTSUTAYA BOOKSTORE、DAISO、保険見直し本舗、POLAなどがあり、2026年3月にはTSUTAYA BOOKSTORE内にモデラーズゲートも新規オープンしています。
百貨店のように一つの会社が各売場を運営するのではなく、目的ごとに専門店を選ぶ形です。家具ならニトリ、生活雑貨なら無印良品、書籍ならTSUTAYA BOOKSTOREというように、買うものが決まっている人には店を探しやすい構成といえます。
5階は飲食・サービス、屋上階には室内遊園地もある
5階にはdining cafe PADDLE、中国料理 金龍閣、とんかつ むさし、讃岐うどん へんろ、旬菜 Miyakoなどの飲食店があります。このほか、フィットネスジム、学習塾、英会話教室、ヘアサロン、リラクゼーションなど生活サービスも入っています。
2026年3月には屋上階に室内遊園地「The Kids」がオープンしました。買い物や食事だけでなく、子どもと過ごす場所としても選択肢が増えています。店舗は今後も変わる可能性があるため、来館前にエキソアレ西神中央の公式ショップリストを確認すると確実です。
| フロア | 主な内容 | 代表的な店舗例 |
|---|---|---|
| 1F | 食品・惣菜・菓子・花 | パントリー、カルディ、DONQ、モロゾフ、御座候など |
| 2F | 生活雑貨・衣料・コスメ・カフェ | 無印良品、アインズ&トルペ、LAKOLEなど |
| 3F | 家具・インテリア | ニトリ |
| 4F | 書籍・100円ショップ・サービス | TSUTAYA BOOKSTORE、DAISOなど |
| 5F | 飲食・学習・美容・フィットネス | 金龍閣、とんかつ むさし、ANYTIME FITNESSなど |
| RF | 子ども向け屋内施設 | The Kids |
西神そごう時代と現在は何が違う?残っている良さもある

建物が同じなので「今も実質そごうなのでは?」と思うかもしれませんが、営業形態は大きく変わっています。現在は百貨店ではなくショッピングセンターです。ただし、旧そごう時代に求められていた役割をすべて切り離したわけではありません。
最大の違いは「百貨店」から「専門店の集合」へ変わったこと
そごう時代は、衣料品、服飾雑貨、家庭用品、食品などを百貨店として一体的に展開していました。現在は、それぞれの分野を専門店が担当しています。そのため、売場の雰囲気や商品構成、サービスの仕組みはそごう時代とは別物です。
たとえば「そごうの商品券や百貨店共通商品券を昔と同じ感覚で使える」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。エキソアレでは各種お買物券について利用可能店舗が個別に案内されており、券種や店舗によって扱いが異なります。手元に古い商品券がある場合は、利用前に現在の対応状況を確認する必要があります。
食品と贈答品を選ぶ便利さは比較的残っている
旧そごうを利用していた人の中には、「三宮まで出なくても手土産やお祝いのお菓子を買えたこと」を便利に感じていた人も多かったと考えられます。現在の1階には神戸ゆかりの洋菓子店や和菓子店が複数あり、用途によって店を選べます。
百貨店そのものではないため、包装や配送、商品券などのサービスを一括で考えることはできません。それでも、西神中央駅前で普段の食品と少しきちんとした手土産を同時に探せる点は、旧そごうから受け継がれた便利さの一つです。
家具や日用品は現在のほうが目的別に選びやすい面もある
現在は無印良品やニトリ、DAISOなど、商品分野がはっきりした大型・定番専門店が入っています。日用品をまとめてそろえる、引っ越し用品を探す、家具を見比べるといった目的では、専門店型の構成が使いやすい人もいるでしょう。
逆に、百貨店ならではのブランド衣料や総合的な進物相談などを求める場合は、そごう時代と同じ使い方はできません。「建物は同じでも、買い物の仕方は別の施設になった」と考えておくと、現地でのギャップが少なくなります。
エキソアレ西神中央のアクセス・駐車場・営業時間

西神そごう時代と同じく、駅からの近さは大きな特徴です。電車やバスで行きやすく、車の場合も複数の提携駐車場があります。ただし、駐車料金やサービス条件は改定されることがあるので注意が必要です。
西神中央駅から徒歩1分、駅前なので電車・バスが便利
住所は兵庫県神戸市西区糀台5丁目9-4です。神戸市営地下鉄「西神中央駅」から徒歩1分と案内されており、駅を利用する人にとっては非常にわかりやすい場所です。路線バスも「西神中央駅」で下車すぐです。
車では第二神明道路の玉津インターから約10分、山陽自動車道の神戸西インターから約10分が目安です。道路状況によって所要時間は変わるため、休日やイベント開催日は余裕を持ったほうがよいでしょう。
提携駐車場は4か所、買い物額に応じたサービスがある
公式サイトでは、西神中央駅駐車場、プレンティ第1駐車場A・B、プレンティ第2駐車場が提携駐車場として案内されています。エキソアレ西神中央で税込3,000円以上購入した場合、複数店舗の合算が可能で、条件を満たすと1時間30分の駐車無料サービスを受けられます。
駐車料金は2026年6月にも改定のお知らせが出ているため、過去の記事や古い案内だけで判断しないことが大切です。車で行く場合は、出発前に公式アクセス・駐車場案内で最新条件を確認してください。
営業時間は店舗ごとに異なる
エキソアレ西神中央は店舗ごとに営業時間が異なります。物販店では10時から20時を基本とする店舗が多い一方、食品スーパーや飲食店、フィットネス、学習塾などは独自の営業時間を設定しています。
「建物が開いている時間」と「目的の店が営業している時間」が一致するとは限りません。特に朝早く食品を買いたい場合や、夜にレストランやサービス店舗を利用したい場合は、各店舗ページで確認するのが安全です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | エキソアレ西神中央 |
| 住所 | 兵庫県神戸市西区糀台5丁目9-4 |
| 最寄り駅 | 神戸市営地下鉄 西神中央駅から徒歩1分 |
| バス | 神戸市バス・神姫バス 西神中央駅下車すぐ |
| 提携駐車場 | 西神中央駅駐車場、プレンティ第1駐車場A・B、プレンティ第2駐車場 |
| 営業時間 | 店舗により異なるため公式サイトで確認 |
西神中央で買い物するならプレンティとの使い分けも便利

西神中央駅前は、旧そごう跡のエキソアレだけで完結するエリアではありません。駅の反対側にはプレンティ西神中央があり、周辺には西区役所、文化・交流施設、図書館なども整備されています。駅前全体で用事をまとめやすい街へ変化しています。
エキソアレは食品・生活雑貨・家具・書籍に強い
エキソアレは1階の食品、2階の生活雑貨、3階の家具、4階の書籍と100円ショップというように、日常生活に直結する買い物がしやすい構成です。旧そごうの建物を知っている人でも、目的のフロアを決めれば比較的動きやすいでしょう。
特に食品売場には菓子や惣菜の専門店が多いため、普段の夕食の買い足しと手土産探しを同じ建物で済ませたいときに向いています。家具や大型の日用品まで一緒に見たい場合も、ニトリがある点は大きな違いです。
プレンティはフードコートやファミリー向け機能も充実
プレンティ西神中央は2023年10月にリニューアルグランドオープンし、複数店舗が入るダイニングコートやキッズスペース、屋上広場などが整備されました。エキソアレとは店の構成が異なるため、目的によって両方を使い分けると便利です。
たとえば、エキソアレで無印良品やニトリ、食品売場を見たあとに、プレンティで別の専門店やフードコートを利用するといった回り方ができます。両施設は西神中央駅前にまとまっているので、車を何度も移動させずに用事を済ませやすいのも利点です。
「そごうがなくなって不便になった」だけでは語れない駅前になっている
百貨店としてのそごうがなくなったことで、昔から利用していた人にとって失われたサービスや思い出があるのは確かです。一方、現在はエキソアレとプレンティの両方が更新され、食品、日用品、家具、書籍、飲食、子ども向け施設などを駅前で利用できます。
神戸市の西神中央駅前リニューアル案内でも、エキソアレやプレンティを含む駅前の再整備が紹介されています。昔の西神そごうと同じ便利さではありませんが、現在の暮らしに合わせて駅前全体の機能が組み替えられたと見ると、変化の意味がつかみやすいです。
西神そごうの現在を知るなら「閉店」だけでなく跡地の変化も確認しよう
西神そごう、正式名称「そごう西神店」は2020年8月31日に閉店しました。閉店の背景には、経済環境の変化や業態間競争の激化、長く続いた営業不振があり、2019年の時点で営業終了が決まっていました。
跡地は放置されたのではなく、2020年12月から一部営業を再開し、2022年4月には「エキソアレ西神中央」として全館開業しています。現在は無印良品、ニトリ、TSUTAYA BOOKSTORE、DAISO、パントリー、多数の菓子・惣菜店などが入り、百貨店とは異なる専門店型の商業施設として営業しています。
昔のそごうと同じサービスを期待すると違いを感じますが、食品や手土産、日用品、家具、食事などを西神中央駅前でまとめて済ませたい人には現在も便利な場所です。西神そごうを懐かしく思って現地を訪れる場合も、今の名称である「エキソアレ西神中央」を覚えておくと迷いにくいでしょう。



